HBR Blog Networkの“To Spur Growth, Target Profitable "Prosumers"” by Eddie Yoonの抄訳。
一般的な消費者とプロフェッショナルの間に位置するプロシューマー(プロ仕様製品の消費者)は、カテゴリーとしては小さいものの、利益という観点からは大きな意味を持っている。
プロシューマーは、価格と提供価値という観点から満たされていない需要を発見するのに役立つ。具体的には、①より大きな支払意思 (willingness to pay)を持つ消費者の特定、②ふさわしい専門家からの承認による製品の信用の向上、最小費用で製品の価値を増加させる方法の発見により、より高い価格設定が可能となる。プロ仕様のスポーツ用ウェアなどを扱うUnderArmour、在宅で病院同様の看護サービスを1/10の価格で提供するAlmost Family、ロットの大きい商品を卸売価格で提供するCostcoやSam’s Club、医師のように血糖を測定、管理できる器具を提供するRocheなどがこれに当てはまる。
プロシューマーにフォーカスすることは以下の状況下での需要を顕在化させるのに役立つ。
(1) プロ向け製品が一般消費者向けより圧倒的に優れている場合
(2) プロによる提供やお墨付きがネームバリューを持つ場合
(3) DIY (do-it-yourself)に潜在的需要がある場合
一般的な消費者や大きなB2Bビジネスにフォーカスしていると、売り上げ規模としては小さなプロシューマーは見逃されがちとなるが、利益、イノベーションという観点からは重要なセグメントである。
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