HBR Blog Networkの“Innovating the Toyota, and YouTube, Way” by Michael Schrageの抄訳。
人材、プロセス、技術といった観点からは、トヨタとYouTubeは全く異なる企業であるが、両社にはサプライヤーのイノベーション能力の向上に投資をしているという共通点がある。
例えば、USA TODAYによれば、Googleは1万~30万の購読者を持つ25人のアーティストに自社のデジタルスタジオ (the Space @ Los Angeles)を貸し出し、また設備の使用方法の指導も行い、コンテンツの作成を支援している。
一方、リーン生産方式の元となったトヨタ生産方式では、単に品質を高め、ジャストインタイムで在庫管理を行うのみでなく、サプライヤーをより革新的、創造的にする支援も含まれていた。具体的には、教育と訓練により、サプライヤーがリーン生産方式、その実験技術、知見を得られるよう支援していた。
両社とも金銭的なインセンティブではなく、人的資本の開発という側面から取り組んでいる点で共通している。
もちろんこうしたイノベーションへの支援は、競合関係にある(若しくはそうなり得る)サプライヤーに対して行われるべきものではない。目標は、より良いイノベーションエコシステムを築くことにある。
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