HBR Blog Networkの”The Rise of the Unbrand” by Mitch Joelの抄訳。
芸術と言えばセザンヌ、ピカソ、ウォーホル、ルノワールなどが思い浮かぶが、最近は自分の趣向に合った物を、インターネットを介して結びついた芸術家に直接発注することがある。ブランドはなくともカスタマイズ、パーソナライズされた作品である。
こうしたラベルやブランドにあまり関心を抱かないという消費者の反応は、1990年代の反企業の動きなど、深いルーツを持っている。イギリスの百貨店、セルフブリッジが仕掛ける”No Noise”イニシアティブの一環で始まった”The Quiet Shop”では有名ブランドのロゴを外した商品を取り揃え、大きな関心を呼んでいる(もちろんブランドとはロゴ以上のものであるが、ロゴがブランドの重要な構成要素であることも確かである。)。ロゴを持たない電子ペーパー時計のPebble、ブランドはないが、優れたデザイナーやアーティストが制作した作品を購買できるFabなどもある。
現代の消費者行動(オンライン、P2P、世界中からの取り寄せ)と現代テクノロジー(クラウドファンディングというプラットフォーム、3Dプリンター、少量生産でも利益を確保できる能力)が交差する中で、ロゴのない新世代ブランドが既存のブランドを凌ごうとしている。
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