2012年11月28日水曜日

アウトカムとアウトプット


HBR Blog Networkの"It's Not Just Semantics: Managing Outcomes Vs. Outputs" by Deborah Mills-Scofieldをポイントのみ抄訳。


Outcomes are the difference made by the outputs.
アウトカム(成果)はアウトプット(結果)により生み出される。


高速道路建設の例で言えば、建設または補修された道路の距離はアウトプットにあたり、スムーズな交通の流れ、移動時間の短縮、交通事故の減少などがアウトカムとなる。


Outputs are important products, services, profits, and revenues: the What. Outcomes create meanings, relationships, and differences: the Why.
アウトプットは製品、サービス、利益、収入といったもの(the What)である一方、アウトカムは意味、関係、変化をもたらす(the Why)。


Business in the 21st century needs more focus on outcomes than outputs.
21世紀のビジネスはアウトプットよりもアウトカムが重要になる。

(アウトカムの事例)
  • 自動車の購買意欲はあるが、ディーラーまで行けないほど忙しい人に対して、ディーラーは自動車の販売から受け渡しまで行い、その顧客のスケジュールを全く邪魔しない。
  • 食品会社から品物を受け取り、パッケージする会社が、売れるパッケージの提供だけでなく、売り場でのポジショニングまで対応することで、消費者への見せ方を総合的に引き受ける。

ちなみに、これらの概念については、平成17年度科学技術振興調整費報告書 「研究開発のアウトカム・インパクト評価体系」がうまくまとめている。

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