2012年10月13日土曜日

マクドナルドから学ぶ現地化のポイント

HBR Blog Networkの”McDonald's' Local Strategy, from El McPollo to Le McWrap Chèvre”by Nataly Kellyでは、各地域に合わせたメニューを提供することでグロバールに成功しているマクドナルドから現地化のポイントを抽出している。


1. ブランドと商品を混同しないこと
マクドナルドというブランドがハンバーガーと強く結びついていることは確かであるが、各地域のメニューに必ずしもハンバーガーがなければいけないというわけではない。実際、マクドナルドはインドでベジタリアンのための店舗を導入している。

2. どの商品が国際的な訴求力を持っているか理解すること
(ここでいう国際的な訴求力とは、地域を選ばず受け入れられ、また魅力的であることを意味している。)
どの企業にもそういった商品はあるものであり、マクドナルドで言えば、フライドポテトとシェイクがこれに当たり、世界中のほとんどの地域で通用する。

3. 新たなブランド属性を築くチャンスという観点から新興市場を捉えること
マクドナルドはアメリカで誰もが食べに行くところとして考えられているが、中間所得層が増大している多くの新興国ではマクドナルドで食事をすることがステータスシンボルとなっている。対象とする市場によってブランドの持つ意味が変わりうるということである。

4. 未来を見据えて、潜在性を持つ多くの小さい市場に目配りすること
多くの企業が現在の主要な市場に目を奪われるという過ちを犯している。マクドナルドの売り上げのうち、70%はオーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、イギリス、そしてアメリカから上がっているが(年間売上200億ドル程度)、残りの30%にも注意を払っている。後者の国々の購買力が上昇するにつれてその全体売り上げに占める割合も上昇していくであろう。

5. 顧客にその思うところを伝えてもらうようにすること
マクドナルドは各地域の顧客の行動を詳細に観察し、彼らにとって慣れ親しみを感じるようなメニューを提供することで、消費者に受け入れられている。

だが、マクドナルドでさえもこれらのことを実行することを忘れてしまうことがある。お茶を愛する、ミネソタ州のミャオ族(中国から移住してきた少数民族)に無理をしてコーヒーを売り込んでいることが悪い例として挙げられている。

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