今年4月25日にHBR Blog Networkに掲載された "How to Create Raving Fans” は、アイデアを実現させるためには協力者(fans)をつくることが重要だとしている。なぜなら、アイデアに係る自己の理解の深化・確認、目標達成に資する異なる発想の獲得、人的・物的・時間的資源の獲得、アイデアの周知につながるからである。
そして、アイデアの実現は協力(候補)者への売り込みや説得(selling)ではなく、それらの人が自ら納得した上での自発的な協力を得ること(enrollment)によって達せられる。
では、具体的には何をすればいいのか。
・他者をコミットさせようとする前に、まず自らがそのアイデアに対して真にコミットする。
・アイデアの意義、プラス・マイナス全ての情報を提供することにより、協力者との間に強い信頼関係を構築する。ここで理解を得られなければ、真摯にアイデアの失敗を受け入れる。
・協力者に抽象的な協力(open-ended commitment)ではなく、具体的な助力を依頼する。
上記ブログでは上司への売り込みや提案のタイミングは資源が必要になったときとしているが、この点は組織風土や上司の性格にかなり依存するものであり、それぞれの環境下における細心の注意が必要であろう。
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