2012年8月23日木曜日

成功したベンチャー企業から学ぶブランディング

Catherine Kaputaの“How These Small-Time Brands Make It Big.”では、成功するベンチャー企業から学ぶべきこととして、ブランド構築過程の大胆かつ強力なシンプル化を挙げ、具体例を示している。

1)小さいアイデアに集中せよ。
Instagramは当初、豊富な機能を持つBurbnに注力していたが、その中から最も消費者を惹きつけた画像共有アプリに的を絞り、成功を収めた。

2)視覚に強く訴えよ。
形状、色、ロゴ、デザインなどブランドを強く提示する何かを見つけろ。ということで、Twitterの青緑色の鳥が挙げられている。

3)創造的な意思決定として、名前を戦略的に捉えよ。
ブランドアイデンティティとして、顧客に訴えかけ、広範に伝達されるよう、名前は短く、書きやすく、言いやすいものにするべきだ。運動靴会社のBlue Ribbon Sportsがギリシャ神話の勝利の女神に因んでNikeと改名した話。小売業者の受けは良くなかったが、顧客の支持を得た”Spanx”という名の女性用矯正下着(メーカー)の話。

4)(大量の選択肢で)顧客を当惑させてはいけない。
流行のメガネをオンラインで販売するWarby Parkerが、50種類のメガネしか提示していないこと、写真をアップロードしてもらい、メガネ着用後のイメージを占め示していることなどを紹介している。


色々と手を広げるより、資源を集中させる部分を絞り込むことで、強固なブランドイメージを作り上げていくことの重要性を語っている。なお、そもそもブランド構築とは、河合拓氏の「ブランドで競争する技術」によれば、機能価値、サービス価値、イメージ価値のいずれかでライバル企業と差別化し、絶対的な地位を獲得することである。

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